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11月の映画鑑賞メモ

サボり癖ついちゃって、いろいろ遅れております(汗)。自分でも呆れるわ。
70年代に流行ったナチ残党陰謀映画3本を一気に見る。どれも面白かったけど、私の好みは『オデッサファイル』>『ブラジルから来た少年』>『マラソンマン』。

ピー ター・ハイアムズ『カプリコン・1』,1978年,アメリカ/イギリス,DVD
面白い!。宇宙開発をめぐる国家陰謀サスペンス。着眼点がいい。だれもが1度は聞いたことある噂>アポロ 11号は実は月に…。だとしたら、本当にこんなことありえるかも…っていう現実味ある虚構世界が繰り広げられる。まるで生命体のような動きをするヘリコプターによるスカイアクションもすげー。大根だけど、あのO・J・シンプソンが宇宙飛行士役で出演。

フランクリン・J・シャフナー『ブラジルから来た少年』,1978年,イギリス,DVD
ジャンルは、サスペンス+スリラーかな。日本劇場未公開。テレビ放映されただけで、ずっと幻の名作と言われてつづけ、DVD化されてからジワジワ話題になった。これを劇場未公開にしたなんて、ばっかじゃねぇの?と思う。当時は割と映画や小説で流行った落としどころで、今となっては鮮度が落ちてるし、想像もつくんだけど、謎めいた計画や、怪しすぎるメンゲルの人物像にどんどん引き込まれていく。イギリスの名優ローレンス・オリビエ演じるリーベルマンを導き手とした論理的な展開、その先にたどり着く狂気と陰謀。そしてアメリカの正義男グレゴリー・ペックが一世一代の極悪人役!。これだけでも見る価値あるよ。

ジョン・シュレンジャー『マラソンマン』,1976年,アメリカ,DVD
クロスカットを多用しながら、遠くの地で起きている無関係に見えた出来事が、関連性 も、地理的にもだんだんと近寄ってきて、一点につながっていく過程はスリリング。核心は触れられないけど想像はでき、セリフやカットの行間で表現するのがうまい。元ナチ役はローレンス・オリビエ。『ブラジルから来た少年』では、元ナチの陰謀を暴く正義の人だったけど、この作品では一転して極悪人。体型も顔も目つきもちがうし、同じ俳優には思えない。主役の、あのダスティン・ホフマンを食っちゃうほどのインパクト。しかし、残念ながら、この元ナチ、3作品のなかでキャラクターや設定が一番つまらない。結局、サディストで欲深いっつうだけだもん。タイトルは、もうちょっと何とかならなかったのかと思う。

ロナルド・ニーム『オデッサファイル』,1974年,イギリス=西ドイツ,DVD
オデッサは時効なしの戦犯となった元ナチ親衛を支援している組織で、本当にあるとかないとか、当時、噂されていたらしい。主人公の記者(ジョン・ボイド)が、ナチ将校探しに深入りする理由が最後まで明かされない。記者としての正義感だけで、そこまでやるか?と腑に落ちないんだけど、 青くさくて、スキだらけの素人捜査や、次々に手を打ってくる隠れナチとの攻防、駆け引きの緊張にどんどん引き込まれてしまう。記者がだんだんと狡猾にたくましくなっていく過程もお もしろい。