Home > 2014

11月の映画鑑賞メモ

サボり癖ついちゃって、いろいろ遅れております(汗)。自分でも呆れるわ。
70年代に流行ったナチ残党陰謀映画3本を一気に見る。どれも面白かったけど、私の好みは『オデッサファイル』>『ブラジルから来た少年』>『マラソンマン』。

ピー ター・ハイアムズ『カプリコン・1』,1978年,アメリカ/イギリス,DVD
面白い!。宇宙開発をめぐる国家陰謀サスペンス。着眼点がいい。だれもが1度は聞いたことある噂>アポロ 11号は実は月に…。だとしたら、本当にこんなことありえるかも…っていう現実味ある虚構世界が繰り広げられる。まるで生命体のような動きをするヘリコプターによるスカイアクションもすげー。大根だけど、あのO・J・シンプソンが宇宙飛行士役で出演。

フランクリン・J・シャフナー『ブラジルから来た少年』,1978年,イギリス,DVD
ジャンルは、サスペンス+スリラーかな。日本劇場未公開。テレビ放映されただけで、ずっと幻の名作と言われてつづけ、DVD化されてからジワジワ話題になった。これを劇場未公開にしたなんて、ばっかじゃねぇの?と思う。当時は割と映画や小説で流行った落としどころで、今となっては鮮度が落ちてるし、想像もつくんだけど、謎めいた計画や、怪しすぎるメンゲルの人物像にどんどん引き込まれていく。イギリスの名優ローレンス・オリビエ演じるリーベルマンを導き手とした論理的な展開、その先にたどり着く狂気と陰謀。そしてアメリカの正義男グレゴリー・ペックが一世一代の極悪人役!。これだけでも見る価値あるよ。

ジョン・シュレンジャー『マラソンマン』,1976年,アメリカ,DVD
クロスカットを多用しながら、遠くの地で起きている無関係に見えた出来事が、関連性 も、地理的にもだんだんと近寄ってきて、一点につながっていく過程はスリリング。核心は触れられないけど想像はでき、セリフやカットの行間で表現するのがうまい。元ナチ役はローレンス・オリビエ。『ブラジルから来た少年』では、元ナチの陰謀を暴く正義の人だったけど、この作品では一転して極悪人。体型も顔も目つきもちがうし、同じ俳優には思えない。主役の、あのダスティン・ホフマンを食っちゃうほどのインパクト。しかし、残念ながら、この元ナチ、3作品のなかでキャラクターや設定が一番つまらない。結局、サディストで欲深いっつうだけだもん。タイトルは、もうちょっと何とかならなかったのかと思う。

ロナルド・ニーム『オデッサファイル』,1974年,イギリス=西ドイツ,DVD
オデッサは時効なしの戦犯となった元ナチ親衛を支援している組織で、本当にあるとかないとか、当時、噂されていたらしい。主人公の記者(ジョン・ボイド)が、ナチ将校探しに深入りする理由が最後まで明かされない。記者としての正義感だけで、そこまでやるか?と腑に落ちないんだけど、 青くさくて、スキだらけの素人捜査や、次々に手を打ってくる隠れナチとの攻防、駆け引きの緊張にどんどん引き込まれてしまう。記者がだんだんと狡猾にたくましくなっていく過程もお もしろい。

10月の映画鑑賞メモ

森田芳光『の・ようなもの』,1981年,日本,DVD
二ツ目の落語家志ん魚の青春。故・森田芳光の伝説のデビュー作。誰にでも「の・ようなもの」時代はあると思う。夢に向かって頑張ってはいるけど、半人前で、将来への不安がいっぱい。恋までどっちつかず。でも、この道が好き、同じ仲間がいるからつづけられる、みたいな時代が。夢を追う幸せがある一方で、才能を思い知らされたり、孤独だったり、そういう青春の混沌を都会的なセンスで、軽やかに、可笑しく、優しく描いていく。
名シーンと言われているけど、志ん魚が、深夜の街を「しんとと、しんとと…」とつぶやきながら、ひたすら歩くシーン。無表情だし、気持ちを吐きだすようなセリフは全くないんだけど、彼のぐっとこらえている悲しみとか、挫折感が滲み出て、彼の気持ちが手に取るように分かる。そして、あの語り口に希望がキラッと見えて、彼は大丈夫、落語家としてやっていけると思えてくる。都会的で現代的な青春の蹉跌。泣き叫んで、夕日にむかってバカヤローっていうのだけが青春映画じゃないのよ。
そして、醒めたユーモア、短いセリフ、ロングショット長回し、パンしないカメラ、荒削りだけど、森田監督らしさ全開。私は、オシャレなホテルの中庭で卓球するシーンに(笑)。当時、テニスが大流行してて、卓球はダサい暗いスポーツNo1だったからね。
「の・ようなもの」予告はこちらからどーぞーhttp://youtu.be/n2ILT3n6g-c

ヤーロン・ジルバーマン『25年目の管弦四重奏』,2012年,アメリカ,wowow
結成25年間のカルテットに、ヒビが入り始める。映画館で予告観て面白そうだったから録画しておいたんだけど、うーん、微妙。妥協を許さない芸術家同士のぶつかり合いとか、25年間の積もり積もってきた人間関係のヒビとか、それは分かるんだけど、自暴自棄の不倫とか、仲間の娘を寝取っちゃったとか、母娘の確執とか、ドラマを盛り上げのため、無理くり人間関係をこじらせてる感がある。こじれる必然性とか説得力が弱い。クリストファー・ウォーケン、フィリップ・シーモア・ホフマン、良い役者を使ってるのに残念。

アルフォンソ・キュアロン『ゼロ・グラビティ』,2013年,アメリカ,DVD
映像は凄い。無重力状態での人間の自然な動き。どうやって撮影したんだろうと思う。この映像はスクリーンで見たかったかも。しかし、内容は…新手のパニック映画といったところ。それ以上でも以下でもなし。

今日の夕焼け

みな様の地域から皆既月蝕はご覧になれました?
H王子では月が出ると、すぐに雲隠れ。双眼鏡とカメラをスタンバイしてたけど、まったく見られないまま終了ーーー。どこか見られた地域はあったのか?と、Twitterで「H王子 月蝕」で検索すると、「雲越しの月蝕」写真とか、虚しいつぶやきの数々がUPされていたのだった。立川あたりでは見られたっていうのになー。H王子市民、呪われてるよ

さて、気を取り直して。
今日の夕方、買い物を終えて、スーパーから出ると、見事な夕焼け。レジ袋を振り乱しながら、上り坂を走って家に帰り、ギリギリ写真撮影に間に合う。3,4枚ほど撮ったら急に暗くなってしまった。考えて撮る時間もなかったんで、ブレてるし、ISOオートで3200になってたんでノイズ多いし、色味も紫に引っ張られてるし、ま、撮れただけいいか。走った甲斐があったかな。

141010sunset

Next »