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石橋屋 仙台駄菓子

仙台土産と言えば、やっぱり萩の月fullmoon。地方都市に行けば、かなりの確率で「××の月」というパクリ商品を見かけるほどの人気者。でも、仙台おやつの底力はそんなもんじゃあなくってよ。見た目はもっさりしてるけど、実は、由緒正しい家柄で、味わい深くて、すっごい出来るヤツだった!的な通向けのお菓子、それが仙台駄菓子!。
仙台には何件か老舗駄菓子屋があるけど、今回は石橋屋を紹介。石橋屋のHPによると、江戸時代、庶民は白砂糖を使ったお菓子を食べることを禁止されており、黒砂糖や米飴、黄粉、雑穀などを使ったお菓子が発達したとのこと。仙台でも江戸~明治時代にはありふれた駄菓子だったけど、昭和30年代、伝統的駄菓子が衰退するなかで、種類豊富に根強く残っていたことから、名産品として知られるようになった。

ある日、某スーパーで石橋屋の仙台駄菓子を見つけて、何となく「黄粉くし南京」を購入。F島にいた頃も、仙台駄菓子は、お土産でいただいたり、家族が仙台で買ってきたり、何度か食べてはいるけど、二十年ぶりくらいに食べてみて、はっ!こんなに美味しかったっけ?!とびっくり。見てくれが派手なコテコテしたケーキに夢中だった小僧の頃には、このシンプルな美味しさが分からなかったんだと思う、この年齢になって仙台駄菓子がとんでもなく美味しいということにやっと気づいた。そして、ほかの種類もいくつか購入。

石橋屋 仙台駄菓子各種 
一袋 300-400円  130517dagashi.jpg

石橋屋HPの商品を見ただけでも、限られた原料で、よくこれだけの菓子が作れるもんだと感心してしまうぐらい種類が多い。おこし、餅菓子、あんこ菓子、飴…目移りしてしまう。甘いのから甘くないのから、硬いのから柔らかいのから、いろいろあるので、好みに合わせて選べるのも楽しい。そして、見た目からは想像もつかない美味しさ。伝統の技術でちゃんと作られていて、時代が変わっても残ってきたものだから、おいしいに決まってるんだけど。駄菓子って懐かしい味とよく言われるけど、これは違う。私が今まで食べてきた駄菓子の延長線上にはない美味しさ。もう駄菓子という名の高級菓子!と言って良いと思う。素朴だけど、どれも品が良い味なんだよな-。私が買ったのは4種類。もっと食べてみたいな。

130517dagashi.2jpg.jpgん茶がし (右下)
小麦粉と水飴を練って、油で揚げたもの。強いて言えば、甘くないかりんとう。硬いけど、粉のほんのりした甘み、香ばしさ(ドーナッツのような香り)がたまらん。シンプルで飽きがこない、甘さ控えめだけに、やめられなくなる。

石衣 (左下)
餡と黒砂糖、米飴、餅粉を練ったものに、白い蜜を絡ませたもの。餡玉はねっとり。かなり甘くて、餡と黒砂糖の風味が良い。これは一度にたくさんは食べられないけど、渋いお茶といっしょに、チビチビ食べるとすんごく美味い。

黄粉くし南京 (右上)
餅粉と黒砂糖を練り、黄粉をまぶした菓子。餅は柔らか、でもモッチリとしっかりした食感。安物の餅菓子のようにべちゃべちゃしてない。餅は意外に甘さあっさり、黄粉も殆ど甘くないから、重そうに見えてペロッと食べられてしまう。黒糖の風味が強くて、黄粉との組み合わせは黄金コンビshine

マコロン (左上)
私の一押しup。落花生、卵、砂糖を膨張剤で膨らませたお菓子。マコロンって仙台駄菓子じゃなくても、お祖母ちゃんちにもフツーにありそうなお菓子なんだけど、その辺のマコロンとは別もの。実は、私はマコロンの膨張剤のえぐみとか、ピーナッツのくどさや油っぽさが交じったような、据えたような臭いがちょっと苦手だったのだが。このマコロンには、それがまったくない。食感はカリッとサックと軽やか、ホロっと崩れる口溶けのよさ、ピーナッツの香りと旨みが豊かで、ほどよい甘さ、後味も良い。ついつい手が出てしまう。

東京都内では、紀ノ国屋、サカガミ系のスーパーで購入可。石橋屋さんHPからもお取り寄せできる>石橋屋

8月の映画鑑賞メモ

いろいろ重なるときは重なるもので更新できずにおります。訪れてくださる方、すみません<(_ _)>。「いろいろ」が落ちつくまでにまだ時間がかかりそうですが、小さい記事からぼちぼち更新していきたいです。

メルヴィル・シェイヴルソン『5つの銅貨』,1959,アメリカ,DVD
音楽映画の名作。コルネット奏者レッド・ニコルスの半生を描いた映画。「5つの銅貨」、「聖者の行進」、「リパブリック賛歌」、「ラグタイムの子守うた」など口ずさみたくなる名曲が次々に登場、音楽シーンも素晴らしい。最初に誰かが演奏しだすと、誘われるように別の人が演奏を重ねていく、音楽の楽しさが広がっていくような作り方。主演は谷啓…じゃなかったわ、ダニー・ケイ。ルイ・アームストロングも本人役で登場。この二人が演奏したら、素晴らしくならないわけがない。特にダニー・ケイとルイ・アームストロングの「聖者の行進」の掛け合い、子役の女の子が加わって3人同時に別のを歌うシーンへシークエンスが素晴らしい。このシーンだけでも心踊り、引き込まれてしまう。
名作にしたのは、感動的な家族愛の物語があってこそ。これがアメリカの理想的家族像なんだろうな。泣かせるところできっちり泣かせるんだよなー、憎たらしいぐらい巧い脚本と演出。でも、正直、私はこういう立派すぎる家族愛には、ちょっと引いてしまう。嫉妬かも。

ダニー・ケイとルイ・アームストロングが「聖者の行進」を歌うシーン
途中でダニー・ケイがルイ・アームストロングの物まねをするところが面白い。

3人同時に別の曲を歌うシーン
ルイ・アームストロング「グッドナイト・スリープ・タイト」
ダニー・ケイ「ラグタイムの子守唄」
スーザン・ゴードン「5つの銅貨」