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林ナツミ『本日の浮遊』

120728fuyu.jpg雑誌で取り上げられていた写真Blog>よわよわウーマンカメラ日記(ぜひ見てみて!クリック!)が写真集になるというので、予約購入~。

林ナツミ『本日の浮遊』
(青幻舎,2012年7月)

これ、セルフポートレート。
構図を決めて三脚にカメラをセット、シャッタースピード1/500、セルフタイマーでシャッターが切れるタイミングを見計らって、ジャンプdash。難しい構図や人混みで撮影する時は、自分で構図を決めてから、知り合いにシャッターを押してもらうこともあるそう。1枚の写真のために何百回もジャンプすることもあるとか。

写真とは瞬間を切り取るということ。それを体当たりで挑戦し続けている感じ。
彼女の浮遊姿が優雅。彼女を真似て、浮遊写真をBlogに載せている人を何人か見たことがあるけど、ジャンプすると何処かに力が入ってしまったり、顔が凄い形相になっていたり、あっ跳んでる…と分かってしまう。しかし、彼女の顔はいつも無表情、指先から足先まで、力が抜けていて、ジャンプしていることを感じさせない。そこに彼女の不思議ワールドが生まれてくる。本人は、インタビューで「地に足がついていない自分」を表現したかったと言っているけど。私は、周りがどんな目でみようが、現実世界とは違うペースでひょいひょいと日々生きている、揺るぎない彼女だけの世界を見たような気がしたけどな。

ミラーレス一眼をめぐる悶々 高級機編

最近の気になる話題から。昨日、キャノンがついにミラーレス一眼「EOS M」を発表した。9月発売。素人の本気カメラ、更新を2週間サボってる間にもカメラ事情が変わってしまう。キャノンのミラーレス一眼は、同社一眼レフレンズがほとんど使えるってところが売り。小さいボディに巨大な望遠レンズもつけられる。一眼レフKissに並ぶ初中級機にしたことで入門者を取り込めるし、古株一眼レフユーザーも、レンズが使えるなら、一つぐらい、ちっこいのも持っておくか…と買う可能性もあるわけだ。これまでのレンズの蓄積を無駄にせず、豊富なレンズで、他社にない強みをだしてきたキャノン。最近、あまりぱっとしなかったキャノンの動向がと気になっていたけど、こうきたか~と感心してしまった。

ますます先が読めなくなってきたカメラ事情。で、やっと本題へ。

気持ちは一眼レフに傾いていたけど、決めかねていた。前回(7月9日ミラーレス一眼をめぐる悶々)書いたような私の不満をヒョイっと飛び越え、一眼レフにも劣らないミラーレス一眼が登場してきたから。例えば、OLYMPUS/OM-D E-M5SONY/NEX-7FUJIFILM/X-pro1などの高級機(製品名をクリックすると企業の製品ページへとびます)。
以下の記事は、『初めて使うミラーレス一眼丸わかりBook』(マキノ出版ムック,2012年6月)と、『日本カメラ』『アサヒカメラ』などのカメラ雑誌、ネット情報、カメラ屋店員情報などに依っている。

camera 撮像素子と画質がUP!
これらミラーレス一眼高級機は、いずれも解像感、高感度撮影では評価が高い。
SONY/NEX-7とFUJIFILM/X-pro1の撮像素子は、ほとんどの一眼レフ中級機が採用しているAPS-Cサイズ!。今のところAPS-Cはこの2機だけ、そして9月発売予定のキャノン/EOS Mがこれに加わる。レンズにもよるが、撮像素子が大きいほど解像度が高く、また背景をぼかすなど一眼レフに近い画作りができる。OLYMPUS/OM-D E-M5は、一回り小さいフォーサーズだが、撮像素子とセットレンズの性能が良く、解像感も良いらしい。

とくに画質という点では、何を読んでも見ても聞いても、FUJIFILM/X-Pro1の評価がずば抜けており、一眼レフフルサイズ(高級機)に迫ったとまで言われている。確かに、カメラ屋でサンプル写真(A4)を見ると、キレが良くて、石とか、人の肌とか、鳥の羽とか、ひとつひとつの質感が美しい。価格もそれなりに高く、定価でボディ15万、レンズ平均5万。いろんな意味で、一眼レフの中級機を超えちゃってるよ…。
このX-Pro1は、ローパスフィルターレスであることが注目されている。ローパスフィルターは、モアレや偽色を防ぐためのフィルターで、ほとんどすべてのデジカメに採用されている。モアレ・偽色は、細かい模様を撮影すると、波打つような縞模様や実際にない色などが出てしまう現象。こうしたモアレ・偽色を、ローパスフィルターでちょいとボヤっとさせることで抑えるため、どうしても画質を落とすことになる。逆に、ローパスフィルターなしでモアレ・偽色を防止する技術があれば、そんだけ画質が良くなるってことらしい。ローパスフィルターレスは、今のところ、ペンタックス645D(80万!)、ライカM9(77万!)、Nikon800E(35万!)、シグマSD1Merrill(20万くらい)、リコーGXRA12マウント、そしてX-pro1。高級機か趣味性の高いオタクカメラばかり。
しかし、ローパスフィルターレスまでいかなくとも、各社、ローパスフィルターの画質への影響をいかに小さくするか、努力をしているようで、ローパスフィルターレスは、今後、高級機種では増えていきそうな予感。

camera  レンズについての新しい発見!
高級機種登場とともに、レンズに関しても、明るい良いレンズがではじめている。例えば、SONYが、ドイツのレンズ名門カール・ツァイスのライセンス生産でつくっているSonnar T*E 24mm F1.8 ZA SEL24F18Z。ネットでの評判は高く、価格は約10万円。これから、ミラーレス一眼機でも良いレンズが出てくるかも?という期待はあるんだけど、前回の記事でも書いたように、現段階ではラインナップはまだ乏しい。(冒頭で紹介したキャノンだけは、こうしたしょぼいミラーレス一眼レンズ状況において、ほとんどの自社レンズが使えるという戦略で勝負してきたので、当てはまらないけど。)

しかし、ガッカリするのはまだ早い。

ミラーレス一眼機では、ライカのMマウントはじめ、他社のレンズ、銀塩一眼レフカメラのオールドレンズを装着できるマウントアダプターが豊富に出されているなーとは思っていたが…これこそがミラーレス一眼のおいしいところぢゃーんsign03ということに、今日になって、この記事を書きながら、そうかーそういうことかーと気づいたのであった(遅っせーよ)。
それは、ミラーレス一眼は、フランジバック(マウントから撮像素子までの距離)が短いので、マウントアダプターを噛ませることで、他社のカメラ、一眼レフ機にあわせてフランジバックを長くする調整がいくらでもできるということ。この逆の調整は難しい。イメージサークル(レンズが像を結ぶ範囲)も35㎜フィルムカメラのレンズの方が、当然APS-Cやフォーサーズより大きいから、35㎜のレンズをAPS-Cやフォーサーズにつけた場合、レンズの中心部分だけを使い、性能が劣る周辺部分を使わないので描写も良くなる。
とくに世界中のカメラファンがが一度は使ってみたいと思う、憧れのLeica。ライカはレンジファインダーという反射鏡を使わない光学式ファインダー(仕組みはよく分かってない)のため、やはりフランジバックが短かい。そのため、ライカレンズを他の一眼レフ機で使用することは難しかった(と思う←自信ない・汗)。しかし、ミラーレス一眼は、ライカのフランジバックよりさらに短いから、それができるんである。どうりで、各社、ライカ対応のマウントアダプタを一生懸命こさえるわけだ…。
ということはだ。ミラーレス一眼機は、ライカや銀塩レンズをいっぱーい持っているおじさま方にはもちろんだけど、ライカやクラシックカメラ名機なんか一生縁がないぽ…という庶民にも魅力あるカメラである。というのは、中古レンズだけなら、高いことは高いけど、買えない値段じゃないからである。Leica、Contax、Nikon…などなど、これらをカメラまでぜーんぶ揃えるのは大変だけど、レンズだけなら揃えることはできそうなわけで、マウントアダプターが出ているのであれば、
ライカレンズ、一眼レフ名機のレンズが使い放題!
(ただしフルマニュアル)
おおっすげー!と思っていたら、すでにそんな本もだされておりました(だから、気づくの遅いって)。この本の表紙を見ても分かるけど、ボディが小さいのでレンズとのバランスは悪くなりそうだけどね。

camera おやじ層を意識したデザイン 
ミラーレス一眼の高級機は硬派な顔つきになってきた(笑)。SONYは都会の大人が持つシックな感じ。OLYMPUSは自社が誇ったフィルムカメラへ先祖返り、FUJIFILMはライカM3に代表されるフィルムカメラ、マニュアルフォーカス時代の名機を意識したデザイン。
こうした渋いデザインは、ミラーレス一眼みたいな軟派なカメラは持てねぇぜ!と思っていた、硬派なおじさまカメラマン層をだいぶ取り込んでいるんじゃないかと思う。おやじ的嗜好の私がそう思うんだから、間違いない(何の根拠もないけど・汗)。デザインだけで考えるなら、私もこの3機種なら、どれを持ってもいいかなと思う。

いろいろ調べてみると、最近のミラーレス一眼高級機の実力は、多分、一眼レフ中級機と並ぶかそれ以上。それに加えて、携帯しやすいという強みがある。私としては、やっぱりずっしりとしたカメラを手に良い写真を撮りたい、一眼レフにしたいなぁ…というこだわりはあっても、ミラーレス一眼を知るほど、私の予算で買える一眼レフ中級機は買う気がしなくなるのであった…。これ買いたいっ!というカメラがないな~と、悶々はまだまだつづく。

ミラーレス一眼をめぐる悶々

昨日、いろいろ悩んだ末に、結局、ポチッと買ってしまったよ>カメラのボディだけ。レンズなきゃ使えねーだろ!とつっこまれるのは承知の上。でも、無理をしてでも、今、ボディだけでも買っておきたい事情があった。そういうわけで

素人の本気カメラ終了ー

それもさみしいので、カメラをめぐる悶々にお付き合いくださいませ。何を買ったかは追々。今日は長文だぜぇ。覚悟しろよぉ~。

カメラ選びで、私を悩ませつづけたのがミラーレス一眼である。
一眼レフカメラでは全くパッとしなかったオリンパス、パナソニック、ペンタックス、ソニーなどのメーカーが、数年前から、次々と、若くてカッコいいミラーレス一眼兵士を世に送り出してきて、マッチョ兵士が守る堅牢頑強なニコン・キャノンの一眼レフ城を崩そうと勝負をかけてきた感じ←貧困な想像力…。ちなみに、ニコンはつい最近、安っぽいミラーレス一眼を出したばかりで、キャノンはだしていない。

ざっくり一眼レフとの違いを説明しておくと。

一眼レフは、
レンズを通した画像を、反射鏡(レフレックス)で、ファインダーと撮像素子(フィルムカメラの場合はフィルム)に分ける機構を持ったカメラ。つまり、レンズを通した撮影画像を直接ファインダーで確かめながら撮影できる。撮像素子(イメージセンサー)は、CMOSとかCCDとか言われるもので、レンズからの光を電気信号に変えて画像データとして記憶できるようにするところ。フィルムカメラではフィルムに相当する部分。
「一眼」とは、撮影用レンズがファインダー用レンズを兼ねているという意味。撮影用レンズと、ファインダ用レンズが別々なカメラは二眼レフ。

ミラーレス一眼(またはマイクロ一眼、マイクロフォーサーズという言い方もする)は、
反射鏡がないカメラ。んじゃ、レンズを通した画像をどやって確かめんの?ってことになるが、撮像素子の信号をシュッと画像処理して、ファインダーに仕込まれたちっこい液晶画面(=EVF電子ビューファインダー)や、背面の液晶パネルに映し出して見る仕組み。
そんならコンデジだってミラーレスじゃん!、これって一眼っていうのかよ?とか、いろいろ疑問はあるんだけど。その辺は、置いておいて(汗)。私の理解では、ミラーレス一眼とは、ミラーがなくて、レンズが交換できる、一眼レフの画質に迫るカメラ。
価格は、機種にもよるけど、殆どが、レンズ1-2本と組み合わせた場合、5-10万円前後ぐらいでおさまり、一眼レフよりは割安感がある。ただし、一部の高級機になると中途半端な一眼レフより高い。
ものの本によると、ミラーレス一眼の良いとこは、反射鏡がないので小型化・軽量化できる。ミラーがない分、バックフォーカス(レンズの一番後ろから撮像素子までの距離)が短いため、広角が得意。広角での端の方の歪みとかモヤモヤ感が少なくなるなど。悪いとこは、ファインダーにタイムラグがでるとか、バッテリすぐなくなるなど。でも、悪い点は、近い将来、技術でなんとかなりそうな感じはある。

確かに。撮影画像をデジタルで正確に見られるなら、フィルム時代のミラーを使った光学式ファインダーはなくてもいいような感じがしてくる。雑誌やムックなんかでは、今後は「ミラーレス一眼」が主流という見方。過激な記事では「一眼レフはなくなる」ってまで言ってる人もいる。ほんとか?。
小さくて軽くて携帯しやすくて、そこそこ良いものを選べば一眼レフに遜色ない画質で、価格も手頃。しかも、各社力を入れていると見えて、デザインも良い。一眼レフが黒い重いボデーで、機能いっぱいですよーを自慢してるみたいにボタンやダイヤルががベタベタついて、モサッとしているのに比べると、ミラーレス一眼のデザインはシンプル。高級機にはフィルムカメラの名機を思わせるシックなデザインもある。多分、中上級クラスのミラーレス一眼なら、最近まで使っていたNikonD70よりずっとキレイな写真が撮れるだろう。

 いいじゃーん!。

と心動いたこともあったが…。ふーん、でも、やっぱり求めるものとは違うなぁと思う。理由は。

flag撮像素子が小さい
撮像素子や、フィルムが大きいほど解像度が高く、奇麗で、引き伸ばしにも耐えられる写真になる。私が使っていたNikonD70の撮像素子はAPS-Cサイズで、23.7mm×15.6mm。少なくともこれ以上は欲しい。が、ミラーレス一眼の場合、主流はフォーサーズという規格で17.3×13.0mmと小さい。ミラーレスのAPS-Cサイズは、まだ少数。。
撮像素子の大きさを数字で見ると、数ミリの違いだろ?と思うかもしれないけど、実際の大きさを見るとだいぶ違うのよ。参考までにクリック!→撮像素子の大きさ比較。ちなみにコンデジは、1/2.33型が一般的。ちっちゃ!。

flag レンズが未知数
ミラーレス一眼は、そのカメラ専用に設計されたレンズを使う。オリンパスとパナソニックは規格統一してレンズに互換性を持たせていたり、また他社のレンズが使えるようにするアダプタなども売られているが、まだ使えるレンズはすくない。これから性能が良いレンズが増えるのか、ラインナップが充実するのかが、未知数。(ミラーレス一眼を買う場合は、一眼レフと同様に、レンズのチェックは重要)。 

flag 嗜好の問題
←オリンパスのPEN。宮崎あおいちゃんがCMしたこともあり、カメラ女子に絶大な人気のミラーレス一眼。このPenをぶら下げている女の子たちを街で何度か見かけたことがある。写真にはいろんな楽しみ方があって、常に持ち歩いて、日常のちょっとした可愛いものを良い写真で残すというのも、もちろんあり。それには、ぶら下げてもオシャレで、小さいPenはぴったり。
しかし、私はカメラに関しては、どっちかっていうとおやじ的嗜好bottleなんである。良い写真撮ったるどーと、撮るときは気合い入れて撮りに行く。お洒落な若者には、Nikon、Canonの一眼レフはおじさんのカメラというイメージがあるらしいが、私には、宮崎あおいがPENをぶらさげているより、Nikon800Eとか、CanonEOS5Dを持っていた方がカッコよく見える。自分がカメラを持っている姿を想像してみても、あー。やっぱ一眼レフだわと思ってしまう。

そうか、やっぱ一眼レフだな…と、一眼レフを調べはじめると、私の不満を払拭するようなミラーレス一眼が登場してくるから、やんなっちゃう。ミラーレスに悶々とする日々はつづく…。

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