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機転

私は会話での機転が利かない。ここぞというところで、とっさに、気の利いた言葉が返せないのだ。後になって、こう言えば、もっと的を得ていたのにとか、もっとウケたのにとか、後悔する。同じ会話が繰り返されることはないから、そのアイディアが次に活かされることもなく、また後悔するわけだ…。
そんな時に、思い出す映画のワンシーンがある。フランソワ・トリュフォー監督「夜霧の恋人たち」(1969年)。アントワーヌは20才すぎ。甘ったれのダメ青年だ。ある日、崇拝している女性とお茶する機会がめぐってくる。デルフィーヌ・セイリグ演じる年上の人妻。セレブで、美しく、上品で、教養もある。
アントワーヌは、憧れのマダムを前に、すごーーーく緊張してしまい、「ウィ、マダム」と言うところを、「ウィ、ムッシュー」と返事してしまう。アントワーヌは自分の失言にショックを受け、その場から逃げ出してしまうが、マダムはそんな彼に手紙を書く。「男の人が浴室に入ったら、女の人が裸になっていました。失礼しました、マダムと言えば、それは礼儀正しいことです。でも、失礼、ムッシューと言えば、それは機転です」と。
アントワーヌがあがってしまって訳分からなくなっている様子を「ムッシュー」の一言で伝えてしまうトリュフォーの演出もすごいけれど、その後のマダムの手紙もセンスがいい。女性にムッシューと言っても、場合によっては機転にもなるのよ、というアントワーヌへのなぐさめと、大人の会話をさりげなく伝授している優しさが感じられて。
いつか、そんな会話ができるようになりたいねぇ。

火傷・傷治療の常識

火傷した。鍋の取っ手に肘をひっかけ、沸騰した煮汁をお腹にかけてしまったのだ。
すぐに流水で流したが、水疱にならずに、皮がつるっとむけた。これはヤバイと思い、ガーゼを軽く当て、保冷剤で冷やしながら、すぐに病院へ。
大したことはなかったが、病院へ行って良かったと思った。火傷の処置方法が、昔とずいぶんと変わっていたからだ。私は、しばらく冷やす→感染を防ぐため消毒→ぐじゅぐじゅ傷は乾かす→痂皮になれば、もう治ったも同然と思っていた。
冷やすまでは同じ。しかし、医者は、消毒しなかった。生理食塩水で洗っただけ。それから軟膏を塗り、絆創膏で保護した。そして、自宅での処置として、翌日からシャワーと石鹸で洗うこと(もちろんバスタブは禁止)、傷を乾かさないこと、絶対に痂皮にしないことを指示される。患部を覆う大きい絆創膏も、傷に直接当たるクッション部分は薄いフィルムのようなものがはってあって、湿った状態を保てるようになっていた。その方が傷の治りも早く、跡も残りにくいらしい。
そういえば、去年手術した時。お腹の手術傷の処置も、手術後4日は防水加工の絆創膏をずっと張りっぱなし。絆創膏をとって、抜糸した時、1回消毒しただけ。毎日シャワーでよく流すように言われ、傷にはシリコン製のシートをぺたっと貼って、湿度を保ちながら保護していた。傷にへばりついていた薄ーい柔らかい皮膚(確かに、赤褐色の痂皮にはならなかったような気がする)が、ぽろぽろと剥がれた後は、傷はかなりキレイに治り、驚いたのだった。
自分では、医療が発達した時代に育ってきたと思っていたが、こんな基本的な治療でも、ずいぶんと変わりつつあるのねと、軽くショックを受けた。
ネットで調べたら、この治療法は湿潤療法というらしい。詳しい説明があったので、参考までにリンクしておこう。→湿潤療法
言うまでもないけれど、深い火傷・傷は、すぐに病院へ行ってね

多摩丘陵・里道巡りの旅

八王子某所~尾根緑道~町田の里道~美味しいピザ屋~八王子某所

走行距離 約18キロ
積算距離 866キロ

久しぶりに、自転車友だちをサイクリングに誘った。参加メンバー5人。5月にひとりで走った「多摩丘陵・里道巡りコース」を走ることにする。

いつもの尾根緑道を走り、町田を目指す。午前9時と、早い時間に出発したので、緑道は閑散としていた。湿度が高いが、空気がひんやりして、気持ちが良い。
前回は緑道を出てから近道へ入ったが、今回は完走を目指し、長い坂道を下っていく。ちょっとイヤな予感はしていたが、予感的中。しばらく走ると、目の前に長ーい傾斜のきつい上り道があらわれた。え?ここなの?ここー?。みんなで頭を寄せ合って、地図を見るが、やっぱりこの坂を上るらしい。私もみんなも自転車に乗るのは久しぶりなので、バテバテで坂を上っていく。


satomichi.jpg坂を登り、すぐに街道と並行して走る里道へと入る。ほとんどオフロード。畑と山・雑木林の間の細い道を走っていく感じ。小さい上り下りが連続する。のどかだー。八王子町田周辺は、まだこういう田園風景が残っている。自転車に乗る前はこんな場所があるなんて、わりと近くに住んでいながら、ぜんっぜんっ知らなかった。田舎育ちの私は、懐かしい感じがする。こういう景色を見つけた時、自転車に乗ってホント良かったなとしみじみ思う
里道をぬけると、いっぺんに、ニュータウンが目の前にひらける。緑いっぱいの公園、マンションの林立、その間には、石畳と街路樹のちょっと洒落た遊歩道。この30年ぐらいで急に開発されたところと、開発されずに残ったところの落差が激しい。

20キロ走ってないのだが、みんな、疲れ気味だった。まだ昼には早かったが、近くのイタ飯屋さんでお昼にする。みんなと走るのは半年以上ぶりで、世間話や自転車の話を楽しみながら、美味しいピザとパスタをいただいた。1時間半ぐらい店にいたのだが、走った時間より長かったかも?。
あとは一般道を走り、帰路へとついた。

ひとりで自分のペースで走るのもいいけれど、やっぱりみんなと走ると楽しい。また、近いうちに行けるといいな。